2015年9月29日火曜日

家パチ液晶奮闘記その5

前回の記事つづき

LVDS信号を基板のどこから取ろうか悩みました
液晶基盤にLVDS信号を送る小さい方の基板をよく見てみると
バス配線の配列を反転させるようにスルーホールがちょうど空いてました

画像の赤丸がその部分です
小さい方の基盤
非常に細かい作業
ポリウレタンで被覆されたUEW線0.2mmを通して半田付けして信号を拾うようにしてみました


がっ!!


TMDS変換基板に接続し通電するもうまく動作しないのです・・・
あれこれ調べて見るとTHine THC63LVD823Bのデータシートにこんな記述が

Multi Drop Connection
Oh...

そうですか そうですか・・・
基板のパターンカットするわけにもいかないので(元の液晶も使いたいので)
コネクタ探して直接信号取らないといけないみたいですねぇ

ってことで形状のタイプやピン数とピッチ間隔などで検索して
大きい基板からのLVDS信号出力コネクタが判別
コネクタは ヒロセ df14-30s-1.25c でした
その2の記事中でしれぇーっと書いてありますが後日談なので・・・)

コネクタのみでバラで買えるとこはそうそう無いのでコネクタを使った既成品を探しました



THine THC63LVD104Cのデータシートを元に基板を逆に追ってピンアサインを確認
大きい基板のコネクタを左から1ピンとして以下に記録


GNDと不明なピン多すぎwwwwwwww
でも必要な信号はこれで十分なのでいいかなって・・・

買ってきたケーブルセットを必要な線以外バラしてカット

ねじねじ

LVDS 0~3とCLKをそれぞれネジってあとGNDを一本出しときます
高周波信号線なのでノイズに非常に弱いのでネジネジします
なぜネジネジしてツイストペア線にするのかはググっておkなのですが
LVDS信号は+と-の差動信号で銅線2本間が真逆の信号の流れになります
銅線に電流が流れると磁力が発生します
2本をネジっておくとその発生する磁力が相殺されて
損失や外部からのノイズに強くなるわけですね すごい!
LVDS信号って
(画像は日本テキサス・インスツルメンツ・セミコンダクター社さんから)



2mmピッチ ピンヘッダ

TMDS変換基板に挿せるようにコネクタっぽく作ります
2mmピッチピンヘッダをユニバーサル基板に軽く瞬間接着剤で固定しておき
必要なランドをのこして基板をカットしました

意外と小さい

前回の記事のピンアサインを参考にネジったケーブルをユニバーサル基板に半田しました
あと電源供給用に5Vの(500mAとか1Aあれば十分?)ACアダプタに合うジャックも半田
HDMI出力コネクタへの(ホットプラグ用含む)配線も接続
ケーブルの対基板半田だけでは接続がめっちゃ弱すぎなのでホットボンドで固めました
GNDの線はピロローンっとしときます

シールド
台所用品のシンク周りに使えるアルミテープを巻きます
アルミ表面がコーティングされてない通電するものがいいです
残しておいたGND線の被覆を途中のみ剥いでアルミテープに接触するように巻き込み
信号ケーブルがGNDで包まれる様にしてノイズをGNDに吸収させるようにします
GND線の先を電源のGNDに繋ぎシールド線の完成です!


次回はHDMIコネクタ側を作成しなきゃですね

2015年9月17日木曜日

家パチ液晶奮闘記その4


前回の記事のつづき


■LVDS-TMDS変換基板 http://www.aitendo.com/product/9518

液晶パネル出力をHDMI出力に変換してみよう!
というわけで買ってきた変換基板の仕様とピンアサインを確認しましょう


LVDS-TMDS変換基板
どっちが表か裏かよくわかんないけど いっぱいなにか付いてる方を表にしました

まずは電源周り


表面にSA1117BH-3.3が付いています

データシートをググって見ると
SA1117B(H)-3.3
IOUT=10mA, VIN=5V,TJ=25°C ,
0≤IOUT≤1A, 4.75V≤VIN≤10V
Min. 3.250V
Typ. 3.300V
Max. 3.349V

ってことなので ごはんは5Vで3.3Vにしてくれます
減らした分は熱になります

んでLVDS入力

裏面にMS90C386が付いてます
商品ページのこのチップへのリンク先がおかしいですけど!(何度か騙された)
データシートをググってみると

LVDS信号をCMOS/TTL信号に変換します
VGA~SXGAまでの解像度 リフレッシュレートは20-175MHzまで?
3.3Vで動作します

みたいなことを中国語で書いてあった

あとTMDS出力

表面にSil164CT64が付いてます
CMOS/TTL信号をTMDS信号に変換します
これもデータシートをびゃーって読むと

・VGAからUXGAまでの解像度 シングルリンクで25~165Mppsまでサポート
・ 3.3V動作で 最高120mA消費ですよ
・DVI 1.0準拠でケーブルは5mぐらいまでのなら使えますよ

ってそんな事書いてあった



回路をテスターで追いながらピンヘッダへのアサインを確認しました
商品ページに書いてある内容とどうも異なるのでご使用の際は各自ご確認くだしあぁ

LVDS-TMDS変換基板 ピンアサイン
LVDS入力側 2.0mmピッチソケット

TMDS出力側 2.0mmピッチピンヘッダ

さーて LVDS信号をどこから取りましょうかねぇー

次回につづく

家パチ液晶奮闘記その3


前回の記事のつづき


LVDS信号をPCでキャプチャーするには・・・ というわけで調べてみるも

LVDSキャプチャーボード

(グラバーボードともいうらしい)


※写真はイメージです
高い!!! 20万!30万! 専用ソフト別売り!
業務用機材ばかりでとても個人で手が出せるレベルじゃないですぅ!!!
無理です!!! もやしも食べれなくなりますぅー!!!!


他の手段としては・・・

LVDS液晶キャプチャ カメレオンUSB SPA3


カメレオンUSB SPA3

携帯ゲーム機の某3DSや某PSVなどの液晶表示をUSB経由でPCに取り込むFPGAが乗ったもの
各解像度に合わせたビューワーソフトがあり開発環境もフリーで可能
価格は6640円(税別)などなど


でもでもでも!
あんな大きなパチンコ液晶画面を送るにはUSBじゃ絶対に帯域足りないよね!!!!


んなぁーーーー! どうしようどうしよう と月日は流れ・・・
ある日こんな物を見つけました

LVDS-TMDS変換基板

LVDS-TMDS変換基板
LVDS信号をTMDS信号に変換する基盤らしいですが TMDSって・・・

TMDSとは、デジタルテレビとチューナーの間や、ビデオカード間、あるいは液晶プロジェクターやディスプレイとパソコン間などに用いられる、デジタル信号伝送方式の一つ。米Silicon Image社が開発したもので、DVIおよびHDMIのデジタル画像信号部分に使用されている。日本語では「遷移時間最短差動信号伝送方式」とも表現される。

らしいです! DVI!HDMI! 知ってる!!!!

これは使えるかも!


秋葉原にある『aitendo』さんで買ってきましたよ
これが2015年1月21日の出来事でした


次回はこの変換基板がどのような仕組みなのか検証してみたいと思います

2015年9月7日月曜日

家パチ液晶奮闘記その2

前回の記事のつづき


基板に乗った黒いなにかがどんな事してるのか調べてみた















●大きい基板

■YAMAHA YDA157-V
右のほうの小さいアンプIC
左下の音量つまみで設定した音量で出力(けっこう大きい音を出す)
右下のコネクタからスピーカーへ
ピンアサインは図の上から
 L+
 L-
 R+
 R-
なにか
なにか
      の6ピン たぶん

■YAMAHA YGV634-B
グラフィックコントローラー
画像処理をしてるみたい
仕様 データーシートは不明
その下の30ピンコネクタへ出力
コネクタは ヒロセ df14-30s-1.25c

●小さい基板
■THine THC63LVD104C
LVDS to LVCMOS 変換
NTSC(8MHz)からSXGA(112MHz)までの解像度をサポート
その下の30ピンコネクタからから入力
コネクタはJAE(航空電子FI-X30シリーズ

THine THC63LVD823B
LVCMOS to LVDS 変換
QXGA (Quad-XGA) 2048×1536まで

4ch LVDS 2port (Dual Pixel Link)出力

●液晶パネル
■SHARP LQ196A1LZ12 19.6in
データーシート無し
解像度 1280×1024 SXGA か 1600×1200 UXGA
Dual Linkなのでどっちかだと思うです
似た型番でLQ196U1LG01が1600×1200 UXGAなので
たぶん それ    たぶん

――― 追記 ここから ―――
解像度は 1280X960 4:3 の Quad-VGA でした
グラフィックコントローラーからの信号がそのままDtoD表示です
後日液晶パネルサブモニター化の際解像度が判明しました


※追記:2015/11/19
――― 追記 ここまで ―――


どうやらLVDSってが一旦 LVCMOSってのになって
またLVDSに戻って液晶パネルに入ってるみたい


じゃぁLVDSってのをPCでキャプチャーすればいいのね!

次回へ続く

家パチ液晶奮闘記その1

前回の記事の続き


とゆうわけで液晶まわりの観察をしてみることに

裏面

遊砲ラッシュの裏面

卓上仕様に加工されてありスピーカーがぶら下げてあったりします
液晶パネルから伸びるオレンジのピラピラしたケーブルが
その下のお弁当箱みたいなところに刺さっています
外したお弁当箱


なにかいかにも!って感じの箱







封印シール

中身を見てみたいので物々しい封印シールをズバーっとカットしました

奥村遊機さんごめんなさい。

といってももう倒産してるみたいですね



大きい基板
小さい基板










なにやら二枚の基板が入ってました
液晶へのピラピラした配線は小さい基板の右側の黒いコネクタに
大きい基板の右下細長いコネクタから小さい基板の左下のコネクタに繋がってました

大きい基板には『演出制御用』『演出D1』『演出D2』なんてものが付いてるので
ここから液晶パネルに向かって小さい基板を通ってなにかしてる気がします

次回の記事では基板に乗ってる黒いのが何をしてるのか調べてみたいと思います

家パチいじり


突然ですが

らびの家にはパチンコ実機が二台ありまして
ぱちんこCR遊砲RUSH 1/119type (奥村遊機)



WEBカメラで撮影しつつ演出配信とかたまーにしてるですケド

ふと 思ったんです

『液晶表示されてる信号をパソコンに直接取り込めないかなぁ』


CR遊砲RUSHは製作コストを抑えホールへの導入が
低価格で出来ますよーってウリで作られてたらしくとってもシンプルな作りで
LEDのイルミネーションと液晶パネルのみでガチャガチャ動く役物が付いてないです

なので液晶表示部分だけキレイにPCでキャプチャーできればと思ったわけです


らびの素人知識で果たして出来るのでしょうか
そんな奮闘記をなんとなく記事にまとめることにしました
(といっても事後報告なんですけど)