2015年11月22日日曜日

家パチ液晶奮闘記 番外編その2


前回の記事の続き



液晶パネル制御基板からの
LVDS信号出力させる2.0mmピッチピンヘッダのピンアサインを確認しました

中華系の2.0mmピッチピンヘッダが付いてるタイプはほぼこのパターンのような気がします

以前 HDMI化させる際に変換基板に入力させたピンアサインと同じです
2.0mmピッチソケット対応コンタクトをちまちまとセットしていき
制御基板と接続しました

+12は転がってたAC-DCアダプタ(5A)と繋いで絶縁テープで適当にグルグルと巻いておきました

GND数本中のうち一本はLVDSのGNDに接続しました


バックライト点灯!! ものすごく眩しい!


そんなこんなで無事にパチンコ大型液晶のPCサブモニター化が出来ました!
(と言ってもすぐ戻しちゃいましたケド・・)

20インチの液晶はとっても大きくて迫力がありますね
解像度はサブ基板に搭載されたグラフィックコントローラからの解像度そのまま
1280X960のDot to Dot表示でした




家パチ液晶奮闘記 番外編その1



家パチ液晶奮闘記って言いつつパチ液晶と奮闘してなくね?


Oh.. よし やってみようじゃないの!
って事で パチンコ大型液晶のPCサブモニター化に挑戦

と言ってもコントロール基板と液晶を接続するケーブルを作ってつなげるだけ

HDMI入力液晶モニタキット
マルチメディアHDMI基板 [V59MB]
どんな流れで作成したのかせっかくなので細かく書いてみるです

卓上化されたCR遊砲RUSHの裏側
オレンジ色のピラピラしたケーブルがサブ基板の
入った箱から液晶パネルに伸びてます
■SHARP LQ196A1LZ12 19.6in
グッてみると奥村遊機の
「黄金ハンター 伝説のいちごソード」
「でーじアチこ~こ~」「弥次喜多外伝」
などでも使用されている液晶のようです

メーカーからのデーターシートが見当たらないので不明な部分は調べていく必要がありそうです
以前 液晶パネルにはLVDSの2ch dual linkで接続されることがわかりました

よく見ると 1~51と印刷があります
51本の配線で繋がってるようです

5mmの間に11本の端子がありました
つまり0.5mmピッチなのがわかりました

左右の角の形・・・
どこかでみたような・・・
こいつだ!!


これに似たコネクタを有名所のメーカー

■HRS(ヒロセ)コネクタ
■JST(日圧)コネクタ
■JAE(航空電子)コネクタ
■MOLEX(モレックス)コネクタ
■AMP(アンプ)コネクタ

辺りから51Pの0.5mmピッチで探します

コネクタ単品ではなかなか入手出来ないので
毎度のあのお店で既成品を探してみることに

 はい ありました!
信号ケーブル(51P) [CB-FIRE51S-HF400]

JAE社FI-RシリーズのFI-RE51S-HFコネクタ
が付いてます
でもこのままでは液晶パネルへのピンアサインが異なるのでピンを抜き差しし直して配列を整えます


サブ基板から液晶パネルの間に取り付けられたこの基盤
テスターで各電圧などを調べます
液晶パネル内のコントローラー用に+12Vとバックライト用の+12V
GNDとLVDS2ch映像信号が送られます

THine THC63LVD823Bのデータシートを元に
オレンジのピラピラのケーブル(FFCケーブル)へのピンアサインをまとめます

画像下の1番ピンから
 1 GND
 2 LVDS RXE 0-
 3 LVDS RXE 0+
 4 LVDS RXE 1-
 5 LVDS RXE 1+
 6 LVDS RXE 2-
 7 LVDS RXE 2+
 8 LVDS RXE CLK-
 9 LVDS RXE CLK+
10 LVDS RXE 3-
11 LVDS RXE 3+
12 GND
13 LVDS RXO 0-
14 LVDS RXO 0+
15 LVDS RXO 1-
16 LVDS RXO 1+
17 LVDS RXO 2-
18 LVDS RXO 2+
19 LVDS RXO CLK-
20 LVDS RXO CLK+
21 LVDS RXO 3-
22 LVDS RXO 3+
23~35 GND
36~47 +12V
48~51 +12V


上記ピンアサインを元にコネクタのピン配列を変更します
2番ピンの爪を折っちゃったけどご愛嬌
瞬間接着剤を流し入れて固定しました

0.5mmピッチの非常に細かい作業
こんなのを平然とやっちゃう中国台湾韓国のパートのおばちゃん凄すぎ


次回 番外編その2  液晶制御基板との接続です


2015年11月16日月曜日

家パチ液晶奮闘記 まとめ


「家パチ液晶奮闘記 まとめ」 ~実質一年間~




2014年2月 ぱちんこCR遊砲RUSHを家にお迎えして



2014年11月ごろ~ パチンコ実機液晶キャプチャの構想を練り始めました

2015年1月 LVDS-TMDS変換基板との出会い
         液晶信号がHDMI化できるなんて考えてもいなかったです


そして 2015年11月4日 念願のパチンコ実機液晶キャプチャを達成できました!!


素人知識ならびが無事に実現出来たのも
一年間に渡り 冷めない情熱で取り組めて 成し得ることが出来たのも
これも全て
「CR遊砲RUSH」への愛の賜物だと思っています!(ここ重要)
(「CR南国麻雀」だったらきっと飽きて諦めてますって・・・)


家パチ液晶奮闘記 これにて終了です!!!


ざっくりと後日談状態でリアルタイムでは無いでしたけど備忘録としてブログ書きました

なるべくスムーズな流れでと奮闘記をまとめましたけど
LVDS-TMDS変換基板との出会いが大きなターニングポイントでした
それまでは アレでもない コレでもない と試行錯誤の繰り返しで
FPGAとかarduinoでグリグリとLVDS映像信号をイジってとか考えてたので
今まで触れたことのないデジタルビデオ信号の取り扱いがとても勉強になりました


そしてこのブログをご覧になって下さった方々 ありがとうございました!!
また機会があったら備忘録としてこのブログを使うかもです

ぱちんこCR遊砲RUSHは永遠です!!



家パチ液晶奮闘記その10


前回の記事つづき

キャプチャ画像中央に出来た謎の映像乱れ
この謎を解き明かすべく隊員たちは秘境にある洞窟を彷徨い
ついに・・・っ!!

いえ・・・ なにも見つかりませんでした

短いHDMIケーブルに変えたりなど見直しを行いましたが改善されず

しかし改善策を1つ この時すでに気づいてました

「HDMIスケーラーを通し解像度を下げる事」

でもこの方法は最終手段でした

以前使用したHDMI入力液晶モニタキットのコントロール基板に搭載された
スケーラー機能を使い解像度を落とし再度HDMI化させ安定化させる訳ですけど

まず 「解像度が落ちること」 「変換の繰り返しでの損失」 に懸念を抱きました

でも もうほかの術が思いつきません 断腸の思いで作業を進めます


HDMI入力液晶モニタキット
マルチメディアHDMI基板 [V59MB]

実機からの解像度が1280x960 @ 60Hz でした 4:3のQuad-VGAですね
4:3のアス比に対応した製品化されたHDMIスケーラーが業務用しか見当たらず
スケーラー兼画像補正機?を自作することになりました

コントローラー基板から出力させる解像度を変えるため
ファームウェアの選定をします

●実機からの解像度(1280x960)以下
●2、4、8、16の整数倍で同じ4:3のアス比(劣化を抑える為)
SingleLinkのLVDSで6bit or 8bit出力するもの
●音声との遅延がなるべく小さいもの
●キャプチャソフトが入力対応している

この条件を満たすファームウェアを探した結果
解像度1024x768の液晶パネル用が数点見つかりました

ヒヤヒヤと恐る恐るUSBメモリ経由でファームウェアを書き換えて表示チェック
書き換えて 表示チェック
書き換えて 表示チェック

ミスしてコントローラー基板を文鎮化させる恐怖と戦い
なんとか納得?妥協?できる画質でキャプチャすることが出来るようになりました!!

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長く 苦しい 戦いでした・・・

自作スケーラーをそのまま転がしておくのも危ないので
適当な木の板に基板をネジで固定
サブモニターに戻したいし専用でケース作るまでも無いかなぁ~って・・

ごちゃごちゃしたキャプチャ環境


━━ 次回 最終回 「家パチ液晶奮闘記 まとめ」 ~実質一年間~


2015年11月15日日曜日

家パチ液晶奮闘記その9


前回の記事つづき


遊砲を肴に演出を横目に海外のHDMIキャプチャについてのフォーラム(ネット掲示板)を
見ていたらこんなのを見つけました

StarTech PEXHDCAP
StarTech PEXHDCAP

あれぇー? どこかで見たことが・・・

マイコンソフト SC-500N1/DVI
マイコンソフト SC-500N1/DVI

そっくりーーー!!!

そっくりってレベルじゃなくもうソレって感じです
搭載されたチップやその他配置デザインも瓜二つです

値段が不思議なことに
1万から1万五千円ほどStarTech PEXHDCAPの方が安い!!
マイコンソフトさんが盛ったのかは分かりません

さっそくネットショプでポチーーー!!!!
国内流通がマイナーなのかあんまり数は出回ってないみたいですね




買っちゃいました♡

当然(?)日本語マニュアルはありません
留意点としては
1. No 1080p60 support. This is simply because the card runs at Gen1 PCI speeds.
2. No Composite or S-Video support.
3. No pass through feature. It's back to the good old splitters and distribution amplifiers.
との事です

さっそくPCに組み込んで!!はすはすっ!!
と高鳴る気持ちを抑えつつ組み込み作業をしました

途中カードが認識されなかったり物理的に刺せなかったりしましたが
グラフィックボードの刺す位置を変えたりしてなんとかOK!
Gen1なのでなにも考えずPCI-Ex1のスロットに刺してください
色々と苦労することになります・・・

最新ドライバを探してDL!
キャプチャソフトからも認識!!
パチ実機と接続!!!

表示されたーーーーー!!!!


※プライバシーの保護の為(たぶん違う)

・・・ん?

えげつない映像の乱れ

動きの早いシーンで画面中央にデーターが足りてないような破綻した乱れが・・・
ぐぬぬ・・


まだまだ課題は多そうです


━━━ 次回へつづく

家パチ液晶奮闘記その8


前回の記事つづき


ζ*'ヮ')ζ もやしおいしいです!


引き続きキャプチャーボードを探しつつサブモニターとして使っていた
HDMI入力7インチモニターキット(V59S-382J-2PV59-382J-2Pで遊んでみることに

HDMI入力7インチモニターキット


HDMI入力を1024x768で出力する統合型LCDコントローラチップTSUMV59を搭載した基板
1024x600の液晶パネル(Toshiba,7.0") [LTM07C382J]の組み合わせ
なので168pix分非表示部分が出るキットです

パチ実機の三枚おろし
色々作業しづらいので実機から各制御基板を下ろして最小構成にしました
サブ基板からハイローコンバーターでスピーカー出力をラインレベルまで落としてます
これは定番ですね

よくよく考えてみるとHDMI化することによって好きな液晶パネルで
電源とチャンスボタンさえなんとかなれば非常にコンパクトな卓上化や
実機のポータブル化なんてのも可能性として広がりますね



当然アス比がアレですけど内蔵スケーラーによって解像度が落ちた分
全体的にぼんやりとした感じのノイズが無くなりパッチリとキレイに出力されてますね

遊砲を肴にジュースで乾杯!

━ 次回に続く

2015年11月11日水曜日

家パチ液晶奮闘記その7


前回の記事つづき

きっと正しい解像度でキャプチャーすればキレイになるよね! きっと!

ってことでなんとかHDMI化できたので
パソコンに映像を取り込むためにHDMIキャプチャーを探してみたいと思います


■HDMIキャプチャーっていっぱいあるけど・・・

大きく分けてまず二種類あるみたいです

●ハードウェアエンコードのもの

  基本的に外付けのタイプになり
  単体で処理してPCレスでSDカードに保存できたり
  シンプルな操作性でPCとはUSB接続だったりする
  接続するPCのスペックは低くても安心!

●ソフトウェアエンコードのもの

  基本的にPC内蔵のタイプになり
  動画や静止画の書き出しの際PCにて処理を行う
  PCにドライバソフトやビューワを入れるなど導入に苦労
  その分性能はPCのスペックに比例してよくなる!

なので今回は内蔵タイプのソフトウェアエンコードのもの
できればHDMIデータ量がカバーできるPCI-Eタイプのものを選びます


そして調べているとあることに気づきました
執筆現在でHDMIキャプチャーボードが数多くでていますが
これも大きく二種類に分かれキャプチャカードに搭載されたチップによって
それぞれで問題があるようです

●TM6200系チップ ~4GBの壁~

  PCのメインメモリが4GBを超えると動かなくなります
    メモリを減らすかRAMDISK化して対応する必要がある

■該当ボード例
・DRECAP DC-HA1
・MonsterX-i
・MonsterX2 など


●SAA7160系チップ ~黒帯問題~

  発売日は新し目のものが多い気がする
  キャプチャ映像、画像の左右両端がそれぞれ6ピクセルずつ黒塗りになる
    キャプチャしきれない領域が出来ます 軽減したドライバはあるけど完全ではない

■該当ボード例
・DRECAP DC-HC1、DC-HD1
・KEIAN DM626 H3
・Timeleak HD72A
・MonsterXX、X3(SK-MVX3)
・AREA SD-PEHDM-P1
・SC-500N1/DVI など


というわけでらびの使ってるPCはWin7の64bitなので4Gメモリ以上載ってます
なのでSAA7160系チップのHDMIキャプチャーボードから探します

今回実機から出力されている解像度が1280x960 @ 60Hz でした
なので入力解像度がサポートされてるキャプチャーボードを探す必要があります


が!まず見つかりません! どの製品ページをみても1280x960なんて・・・・

そこで様々なレビューサイトなど探しまわり1つだけ使えそうなのを見つけました!!!

コンポーネントHD&DVIキャプチャーボード
マイコンソフト SC-512N1-L/DVI


変換コネクタでHDMIをDVIに接続するタイプ


販売価格:44,064円(税込)(執筆現在)

完全に特別用途向けで足元見られてる価格なんですね・・・
しかも買ってうまく使えるか分かんないっていう・・・

そしてこのSC-512N1の以前に少し安いSC-500N1が販売されていたようですが
すでに生産中止 販売サイトなどどこも売り切れ状態でした

おこづかい貯めなきゃ・・・


でも同じSAA7160系チップだったらドライバソフト次第で
もしかしたらほかの製品でも動くかも!(フラグ)

って事でお試しに中古で買っちゃいました!!

DRECAP DC-HC1




4590円でした
なかなか中古でHDMIキャプチャ出回ってない中いい買い物でした

標準ドライバで動作確認 製品に問題ないことを確認して
パチ実機と接続!!!

はい ダメでした。

MonsterX3系のドライバも充ててみたりあれこれ試すも完全に入力範囲外です

ほんとうに ありがとうございました。


・・・HDCPなアレをアレできるHDMIキャプチャは
一枚は欲しかったからいいかなぁーって・・・(前向き)


あれこれドライバを入れ替えてるうちに気づいたのですが
SC-500N1のドライバをぐりっと充てた際に
ハード的には動かなかったのですが
キャプチャソフトのほうでは認識して1280x960の解像度でも使えそうだったのです!!


希望がわきました!!! もやし食べて貯金します!!!

━━━ 次回へ続く

家パチ液晶奮闘記その6


前回の記事つづき

今回はHDMIコネクタ側を作成しますねー

HDMIのメスコネクタのみだと50円や100円で売ってますけど
半田が非常にめんどいのでピッチ変換基板とセットのものが便利です
例えばこんなのとか

HDMIコネクタwith基板 [IFB-HD012-2P]


HDMIコネクタwith基板 [IFB-HDMI19AW01-F]




0.5mmピッチを2.54mmピッチスルーホールへ変換
[HD-012]のコネクタは1mmピッチですけど半田ブリッジが起きやすく面倒でした

[HDMI19AW01-F2]のコネクタは0.5mmピッチですけど基板側に半田が盛ってあるので
フラックス塗った上に置いてコテでじゅじゅーっと押さえるだけで楽でした

2つ作ってHDMIケーブルを使い半田後の通電チェックするのも良しですし
HDMIケーブルを片側バラして通電チェックするのも良しですね

ピンアサイン
HDMI接続する上で必要な線は
・1~9の 「TMDS 0~2」 の各+-
・10~12の 「TMDS CLK」 +-
・17の「DDC CEC/GND」

あと(HDMIケーブルで繋げても相手が反応しない時とか)必要に応じて
LVDS-TMDS変換基板からのV-OUTを18の「+5V」へ
そしてそのV-OUTから1kΩぐらいの抵抗とおして19の
「PLUG DETECT」へプルアップ(?)してあげる感じです

HDMI出力コネクタ

前回の記事のようにシールド線作って接続しても良いし
変換基板へ直刺しするように作るのも良いです
特に差は無いように感じます 繋がってればいいだけのような気もします


パチ実機HDMI(DVI)出力化の瞬間

そんなわけで家に数台あるうちの一台のPCモニターで
無事映像が確認できました!
出力解像度レンジが非対応のものばかりで苦労しました
辛うじて出力できたモニターで詳細情報を確認すると
1280x960 @ 60Hz でした 4:3のQuad-VGAですね



けどぼんやりとした感じでノイズが全体的に入ってます

ぐぬぬ・・・

使用してるモニターの解像度が1680x1050で
その分引き伸ばされた際のぼんやり感かなと思います たぶん

まだまだ先は長いぞぃ!

─── 次回へ続く